
INNOVATION
バイオコークス
剪定枝を地域のエネルギーへ
造園・緑地管理の現場で日々発生する枝葉や草。
“廃棄物”だった未利用資源を、地 産地消型の再生可能エネルギーとして活かす——
GREEN CONNECTING GROUPの新たな挑戦です。

“困りごと”から始まった挑戦
造園業の現場では、日々大量の枝葉や草が発生します。関わる案件だけでも年間数千トン規模の剪定枝葉が処分され、 運搬・焼却に伴うコストやCO₂排出による環境負荷が課題になっています。
「廃棄物」とされていた資源を、地域に役立つ形で活かせないか。
その問いか ら、バイオコークスへの取り組みが始まりました。
バイオコークスとの出会い
近畿大学・井田教授の研究する「バイオコークス」は、植物由来バイオマスを圧縮・成形し固形燃料として再利用する技術です。 “造園業 × 再生可能エネルギー”という可能性に強く惹かれ、地域内で発生する未利用資源を地域のエネルギーとして循環させるモデルを目指しています。
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剪定枝葉などの木質資源を活用
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地域ネットワークを活かした資源循環
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環境負荷低減とコスト課題の両面にアプローチ




バイオコークスとは
バイオコークスは、枝葉や草、もみ殻などの植物性バイオマスを原料に、 高圧で圧縮し、約180℃で加熱成形してつくる次世代の固形燃料です。 高密度・高硬度に仕上がり、安定した燃焼性能を持つエネルギー資源として活用できます。
活用できる原料
木くず・樹皮・落ち葉・草・もみ殻・間伐材・食物残渣など、 これまで廃棄物として扱われていた植物性資源が対象です。
地域で回す発想
「地域の未利用資源を、地域のエネルギーへ」。 地産地消の循環モデルづくりが事業の根幹です。

特長
高温・安定燃焼
約1300〜1500℃の高温域で燃焼し、長時間安定して燃え続ける性能が期待されます。
環境負荷の低減
燃焼後の灰分が少なく、廃棄物を出しにくい“低負荷燃料”として持続可能な社会に貢献します。
代替燃料としての可能性
実証試験では石炭の一部を置き換える試みが進んでおり、産業用途での活用が期待されています。






製造工程
原料を充填し、高圧(例:20MPa)で圧縮。 約180℃で加熱処理(例:約20分)を行い、冷却後に製品を排出します。 このプロセスにより、原料は減容され、均質な固形燃料へと変化します。
1
原料充填
枝葉・草などの植物性バイオマスを充填します。
2
圧縮
高圧で圧縮し、高密度化します。
3
加熱成形
約180℃で加熱し、固形燃料として成形します。
4
冷却・排出
冷却後に製品として排出します。

用途・販路のイメージ
産業用途
製鉄・電炉メーカーなど、高温処理が必要な産業分野での活用が期待されています(試験燃焼の準備等)。
地域・生活用途
ハウス栽培の加温、ボイラー熱源、災害備蓄燃料など、地域の“備え”としての用途も視野に入っています。
目指す姿:「売れる燃料」を超えて、地域の未利用資源が“地域のエネルギー”に生まれ変わる循環モデル。

地域貢献・SDGs
この取り組みは、SDGs、クリーンエネルギーの推進や気候変動対策、住み続けられるまちづくりに直結します。 また、未利用資源の受け入れや製造体制の整備によって、地域の新たな雇用や業界全体の課題解決にもつながる仕組みを目指します。
エネルギーをみんなに そしてクリーンに
住み続けられるまちづくりを
気候変動に具体的な対策を


今後の展開
原料確保と製造の安定化
安定した原料確保と継続的な製造体制を構築し、供給の安定化を目指します。
認知度向上・販路拡大
産業用途に加え、農業・建材・備蓄など多用途での展開を視野に入れます。
“姫路モデル”の発信
地域資源を地域のエネルギーへ。小さくても確かな一歩を全国へ広げます。

